久しぶりにお腹を大きくしました。
昨日、今日と家族が留守でしたので、久しぶりに妊婦女装しました。
振り返ってみると、前回お腹を大きくできたのは8月のはじめでしたので、約5か月ぶりの妊婦女装になります。待ちに待って、やっと妊婦さんになれたって感じです。久しぶりのお腹が大きくなった感覚を、ゆったり、しみじみと味わう夏実なのです。
しばらくお腹を大きくすることはできなくて、コラージュ写真を作ったり、ストーリーを書いたりして気分を紛らわせていた夏実でしたが、いつかめぐってくるであろう妊婦女装ができるチャンスのために、新しいマタニティアイテムたちも購入していたのでした。その中の一つが、写真のサロペット。アマゾンで購入しました。夏実の大きなお腹もすっぽりと収まるマタニティ用です。普段は、ワンピースやトップス&パンツなどのマタニティスタイルになるのが多い夏実ですが、サロペットは、大きなお腹が目立ちやすいので、ずっと着てみたいと思っていたアイテムなのでした。写真はノースリーブのブラウスと合わせて着ており、季節はずれ感がありますが...
他にも、冬らしいアイテムを着て沢山写真を撮りましたので、チョイスしてアップしていこうと思います。みなさまお楽しみになさってくださいね。

振り返ってみると、前回お腹を大きくできたのは8月のはじめでしたので、約5か月ぶりの妊婦女装になります。待ちに待って、やっと妊婦さんになれたって感じです。久しぶりのお腹が大きくなった感覚を、ゆったり、しみじみと味わう夏実なのです。
しばらくお腹を大きくすることはできなくて、コラージュ写真を作ったり、ストーリーを書いたりして気分を紛らわせていた夏実でしたが、いつかめぐってくるであろう妊婦女装ができるチャンスのために、新しいマタニティアイテムたちも購入していたのでした。その中の一つが、写真のサロペット。アマゾンで購入しました。夏実の大きなお腹もすっぽりと収まるマタニティ用です。普段は、ワンピースやトップス&パンツなどのマタニティスタイルになるのが多い夏実ですが、サロペットは、大きなお腹が目立ちやすいので、ずっと着てみたいと思っていたアイテムなのでした。写真はノースリーブのブラウスと合わせて着ており、季節はずれ感がありますが...
他にも、冬らしいアイテムを着て沢山写真を撮りましたので、チョイスしてアップしていこうと思います。みなさまお楽しみになさってくださいね。

ちょっとだけ非現実的な妄想(Ⅳ)
夏実:「Mさん、大事な話があるの。」
私は、そう言って、オフの夜に都内のホテルの部屋へM氏を呼び出した。
バスローブ姿の私は、やってきたM氏を部屋の中へ入れた。
M氏:「なに?大事な話って。」
夏実:「私を妊娠させてほしいの。」
M氏:「えっ。何を言ってるの?」
そう言うM氏に、私はバスローブを脱いで、性転換して女性になった裸体を見せた。
M氏:「えっ。どういうこと?女性の身体になっているよ。」
びっくりしたM氏に私は、今までの経緯を話した。M氏は、女の身体になっている私を目の当たりにしたせいか、私の話に疑うことはなかった。
M氏:「私が夏実さんを妊娠させるの?」
夏実:「そうよ。こんなこと頼めるのMさんしかいないもの。それに昔から私Mさんのことが好きだったし。」
M氏:「ちょっと待って、妊娠して出産するんでしょ。大丈夫なの?一人で育てるの?それにお腹が大きくなったら...」
夏実:「Mさん、妊婦姿でお仕事しているから、本当にお腹が大きくなってもばれないでしょ。」
M氏:「そうか。しかし、私が夏実さんの子供の父親になるんだったら,,,」
夏実:「大丈夫よ。Mさんには迷惑をかけないわ。私を妊娠させてくれたら、私が一人で産んで育てるわ。」
M氏:「...」
夏実:「お願い。お願いします。」
M氏:「わかった。」
夏実:「Mさん。私を抱いて!」
決心したM氏は、服を脱ぎ、私をベッドに押し倒してキスをした。そして、激しく私を抱いた。女の身体になってから、自慰や膣のメンテナンスのためのダイレーション(膣が癒着して穴がなくなってしまわないようにダイレーターと言うスティックで拡張すること)はやっていたのだけど、本物の男性器を受け入れるのはこれが初めて。私は少しドキドキしながら、M氏のおちんちんが私の膣に沈んでいく感覚を味わった。
夏実:「ああっ」
私は、今まで味わったことのない快感を覚え、M氏のたくましい体にしがみついて、腰を動かしていた。やがて、M氏は射精し、その暖かなどろっとした感覚が私の膣の中にあふれた。それとともに、私も絶頂を迎えていた。
「これから、M氏とこうした営みを繰り返し、私はお腹の中に赤ちゃんを宿していくんだわ。」
私は、女になって初めての性交が終わり、快感に恍惚としながら、頭の中にはそんな考えが巡っていた。
それからというもの、私の排卵日あたりを狙って、M氏と私は数日間連続で性交をすることとし、一日も早く私が妊娠するよう子作りに励んだ。そして、子作りをはじめてから三ヵ月後、私は月経がなかなか来ないため、妊娠検査薬を試したところ、陽性の反応が出た。念のため何度か試したけれど、何回やってもやはり陽性。見事、私は妊娠したのだ。私は、自分で望んだことだけれど、いざ妊娠すると、うれしい気持ちのほか、これから始まる妊婦としての生活やお産に対する不安を感じているせいか、複雑な気持ちになった。私は、手術後のケアをしてもらっているT医師の診断を受け、確かに妊娠しているとの診断を受けた。M氏に妊娠のことを話すと、とても喜んでくれた。子作りの目標は果たしたけれど、私は、M氏に妊娠中の色々なサポートと出産への立ち合いもお願いしてみた。M氏は、すんなり承諾してくれた。
私は、手術をしてくれたG教授にも妊娠したことを告げた。T医師が引き続き、妊婦健診など出産まで主治医としてケアしてもらえることになり、私の妊娠の経過を記録し、G教授に報告することになった。
つわりがはじまり、TVの収録中にも気分が悪くなりトイレに駆け込むこともあった。何も知らない他の出演者からは、「夏実さん、お腹がだいぶ大きいのにまだつわりがあるの?」と冗談で言う人もいた。本当のつわりなのに...
やがてつわりの苦しい時期が過ぎ、私は安定期を迎え、その後は徐々にお腹が大きくなってきて、胎動も感じ始めた。お腹の中で赤ちゃんが元気に動く度に、私は、妊娠が順調に経過していることを実感でき、悦びを感じた。私の乳房は、性転換手術の時、脂肪を注入して膨らませたのだけれど、お腹に赤ちゃんができてから、乳腺が発達して立派な大きさになり、今では母乳もしみだすようになったので、マタニティブラジャーの下に母乳パッドを着けるようになった。
妊娠中期から妊娠後期に入り、私のお腹はどんどん大きくなってきた。妊婦女装では、お腹にクッションを詰めていたけれど、自分の(本物の)お腹が大きくなるにつれて私はクッションのカサを減らしていき、先週からはクッションは詰めずに、自分のお腹だけでTVに出演した。もちろん、そんなことは、TV局のスタッフ、共演者など、誰も知らない。私は、そんな秘密を抱えて仕事をすることに、快感を覚えていた。秘密を持つ優越感やばれないかしらというスリルからくるのか、なんとも言えない感覚を感じ、それを楽しんでいた。
しかし、私の母親だけは、さすがに私が本当に妊娠していることを見抜いた。妊娠のことが両親にバレて、両親とM氏と私で話し合うこととなり、結局、私は戸籍を「女」に変え、M氏と結婚して、M氏と二人で、生まれてくる子供を育てることになった。そして、私の両親は、私が初孫を産むことを喜んでくれた。
出産は国内でと考えていた私だけれど、T医師の勧めでA国にわたり、性転換手術をしてくれたG教授のもとで行うこととした。
臨月を迎える頃、私は、性転換手術を受けたときのように、スケジュール調整をしてもらい、2ヶ月間お休みをいただいた。そして、私のマネージャーであり、今では私の夫で、お腹の中の赤ちゃんの父親でもあるM氏とともに、出産のためA国へ向かった。
私は、G教授のいる医学部の附属病院に入院し、出産に向けて色々な検査をした後、陣痛促進剤を使って計画出産をすることになった。そして、私は、陣痛に耐え、夫であるM氏立会いのもと、自然分娩で、元気で美しい女の赤ちゃんを産んだ。私たちは、生まれた娘を「美愛(みあ)」と名付けた。
無事に美愛を産むことができた私は、今まで隠していたことを公表することにした。私が性転換して本物の妊婦になり、出産したことは、世界でも初めてのケースであり、A国の雑誌が取材を申し入れてきたため、その雑誌を通して公表することにした。

入院中のベッドの上で、生まれて間もない娘「美愛」を抱いた私の写真がA国の雑誌に載ると、日本のメディアも沢山取材にやって来た。
出産後、帰国した私たち夫婦は、娘「美愛」を大事に育てた。M氏の両親や私の両親も私が産んだ小さな孫娘をとても可愛がってくれた。美愛はすくすくと育った。
美愛が2歳になるまで待って、私は二人目を妊娠することにした。子作りは美愛のときよりも早く成果が出た。一度赤ちゃんを産むと妊娠しやすくなるというのは本当なのかしら。育児のためしばらく芸能活動を休止していた私だったけれど、美愛の世話はおばあちゃんたちが手伝ってくれるので、妊娠中期頃からは大きなお腹で久しぶりにTVに出演し、芸能活動を再開した。今度は、連続ドラマで本物のお腹を抱えて妊婦役をさせてもらった。マタニティフォトもヌードで撮ったり、マタニティブランドの専属ファッションモデルもするようになった。
二度目の出産は、日本でできることになった。出産は、T医師のマタニティクリニックで行うことにした。妊婦検診もT医師のところで受けており、超音波検診の結果、今度は、夫の望み通り男の子のようだ。私はマタニティライフを満喫し、二度目の出産に向けて準備をした。
(おわり)
私は、そう言って、オフの夜に都内のホテルの部屋へM氏を呼び出した。
バスローブ姿の私は、やってきたM氏を部屋の中へ入れた。
M氏:「なに?大事な話って。」
夏実:「私を妊娠させてほしいの。」
M氏:「えっ。何を言ってるの?」
そう言うM氏に、私はバスローブを脱いで、性転換して女性になった裸体を見せた。
M氏:「えっ。どういうこと?女性の身体になっているよ。」
びっくりしたM氏に私は、今までの経緯を話した。M氏は、女の身体になっている私を目の当たりにしたせいか、私の話に疑うことはなかった。
M氏:「私が夏実さんを妊娠させるの?」
夏実:「そうよ。こんなこと頼めるのMさんしかいないもの。それに昔から私Mさんのことが好きだったし。」
M氏:「ちょっと待って、妊娠して出産するんでしょ。大丈夫なの?一人で育てるの?それにお腹が大きくなったら...」
夏実:「Mさん、妊婦姿でお仕事しているから、本当にお腹が大きくなってもばれないでしょ。」
M氏:「そうか。しかし、私が夏実さんの子供の父親になるんだったら,,,」
夏実:「大丈夫よ。Mさんには迷惑をかけないわ。私を妊娠させてくれたら、私が一人で産んで育てるわ。」
M氏:「...」
夏実:「お願い。お願いします。」
M氏:「わかった。」
夏実:「Mさん。私を抱いて!」
決心したM氏は、服を脱ぎ、私をベッドに押し倒してキスをした。そして、激しく私を抱いた。女の身体になってから、自慰や膣のメンテナンスのためのダイレーション(膣が癒着して穴がなくなってしまわないようにダイレーターと言うスティックで拡張すること)はやっていたのだけど、本物の男性器を受け入れるのはこれが初めて。私は少しドキドキしながら、M氏のおちんちんが私の膣に沈んでいく感覚を味わった。
夏実:「ああっ」
私は、今まで味わったことのない快感を覚え、M氏のたくましい体にしがみついて、腰を動かしていた。やがて、M氏は射精し、その暖かなどろっとした感覚が私の膣の中にあふれた。それとともに、私も絶頂を迎えていた。
「これから、M氏とこうした営みを繰り返し、私はお腹の中に赤ちゃんを宿していくんだわ。」
私は、女になって初めての性交が終わり、快感に恍惚としながら、頭の中にはそんな考えが巡っていた。
それからというもの、私の排卵日あたりを狙って、M氏と私は数日間連続で性交をすることとし、一日も早く私が妊娠するよう子作りに励んだ。そして、子作りをはじめてから三ヵ月後、私は月経がなかなか来ないため、妊娠検査薬を試したところ、陽性の反応が出た。念のため何度か試したけれど、何回やってもやはり陽性。見事、私は妊娠したのだ。私は、自分で望んだことだけれど、いざ妊娠すると、うれしい気持ちのほか、これから始まる妊婦としての生活やお産に対する不安を感じているせいか、複雑な気持ちになった。私は、手術後のケアをしてもらっているT医師の診断を受け、確かに妊娠しているとの診断を受けた。M氏に妊娠のことを話すと、とても喜んでくれた。子作りの目標は果たしたけれど、私は、M氏に妊娠中の色々なサポートと出産への立ち合いもお願いしてみた。M氏は、すんなり承諾してくれた。
私は、手術をしてくれたG教授にも妊娠したことを告げた。T医師が引き続き、妊婦健診など出産まで主治医としてケアしてもらえることになり、私の妊娠の経過を記録し、G教授に報告することになった。
つわりがはじまり、TVの収録中にも気分が悪くなりトイレに駆け込むこともあった。何も知らない他の出演者からは、「夏実さん、お腹がだいぶ大きいのにまだつわりがあるの?」と冗談で言う人もいた。本当のつわりなのに...
やがてつわりの苦しい時期が過ぎ、私は安定期を迎え、その後は徐々にお腹が大きくなってきて、胎動も感じ始めた。お腹の中で赤ちゃんが元気に動く度に、私は、妊娠が順調に経過していることを実感でき、悦びを感じた。私の乳房は、性転換手術の時、脂肪を注入して膨らませたのだけれど、お腹に赤ちゃんができてから、乳腺が発達して立派な大きさになり、今では母乳もしみだすようになったので、マタニティブラジャーの下に母乳パッドを着けるようになった。
妊娠中期から妊娠後期に入り、私のお腹はどんどん大きくなってきた。妊婦女装では、お腹にクッションを詰めていたけれど、自分の(本物の)お腹が大きくなるにつれて私はクッションのカサを減らしていき、先週からはクッションは詰めずに、自分のお腹だけでTVに出演した。もちろん、そんなことは、TV局のスタッフ、共演者など、誰も知らない。私は、そんな秘密を抱えて仕事をすることに、快感を覚えていた。秘密を持つ優越感やばれないかしらというスリルからくるのか、なんとも言えない感覚を感じ、それを楽しんでいた。
しかし、私の母親だけは、さすがに私が本当に妊娠していることを見抜いた。妊娠のことが両親にバレて、両親とM氏と私で話し合うこととなり、結局、私は戸籍を「女」に変え、M氏と結婚して、M氏と二人で、生まれてくる子供を育てることになった。そして、私の両親は、私が初孫を産むことを喜んでくれた。
出産は国内でと考えていた私だけれど、T医師の勧めでA国にわたり、性転換手術をしてくれたG教授のもとで行うこととした。
臨月を迎える頃、私は、性転換手術を受けたときのように、スケジュール調整をしてもらい、2ヶ月間お休みをいただいた。そして、私のマネージャーであり、今では私の夫で、お腹の中の赤ちゃんの父親でもあるM氏とともに、出産のためA国へ向かった。
私は、G教授のいる医学部の附属病院に入院し、出産に向けて色々な検査をした後、陣痛促進剤を使って計画出産をすることになった。そして、私は、陣痛に耐え、夫であるM氏立会いのもと、自然分娩で、元気で美しい女の赤ちゃんを産んだ。私たちは、生まれた娘を「美愛(みあ)」と名付けた。
無事に美愛を産むことができた私は、今まで隠していたことを公表することにした。私が性転換して本物の妊婦になり、出産したことは、世界でも初めてのケースであり、A国の雑誌が取材を申し入れてきたため、その雑誌を通して公表することにした。

入院中のベッドの上で、生まれて間もない娘「美愛」を抱いた私の写真がA国の雑誌に載ると、日本のメディアも沢山取材にやって来た。
出産後、帰国した私たち夫婦は、娘「美愛」を大事に育てた。M氏の両親や私の両親も私が産んだ小さな孫娘をとても可愛がってくれた。美愛はすくすくと育った。
美愛が2歳になるまで待って、私は二人目を妊娠することにした。子作りは美愛のときよりも早く成果が出た。一度赤ちゃんを産むと妊娠しやすくなるというのは本当なのかしら。育児のためしばらく芸能活動を休止していた私だったけれど、美愛の世話はおばあちゃんたちが手伝ってくれるので、妊娠中期頃からは大きなお腹で久しぶりにTVに出演し、芸能活動を再開した。今度は、連続ドラマで本物のお腹を抱えて妊婦役をさせてもらった。マタニティフォトもヌードで撮ったり、マタニティブランドの専属ファッションモデルもするようになった。
二度目の出産は、日本でできることになった。出産は、T医師のマタニティクリニックで行うことにした。妊婦検診もT医師のところで受けており、超音波検診の結果、今度は、夫の望み通り男の子のようだ。私はマタニティライフを満喫し、二度目の出産に向けて準備をした。
(おわり)
ちょっとだけ非現実的な妄想(Ⅲ)
妊婦女装の趣味をカミングアウトした記者会見の反応は凄かった。
TVや雑誌にも大きく取り上げられたが、私が一番気になったのは、SNSなどネットでの視聴者の反応。「きもい」と言う意見もあったが、大半は私の趣味に一定の理解を示してくれた。そして何より、「妊婦姿が可愛い」「思いのほか綺麗でセクシーな妊婦姿」と言った意見がかなりの数で挙げられたのを私は嬉しく思った。
私の企みにより妊婦女装の趣味をカミングアウトしてしまった記者会見について、事務所の社長やM氏は、済んだことは仕方がないといった感じで、半ばあきらめた様子。それより、今後の私の仕事への影響について、大変心配していた。
また、私は両親とも話をしたけれど、特に叱られることもなく、もう大人だから責任をもって自分のしたいようにすればいいと言ってくれた。でも、やはり両親も、私の仕事がなくなることを心配しているようだ。
そんな心配も束の間、災いは福に転じた。
TV局などから、私の出演のオファーが殺到したのだ。それも、妊婦姿で出演するよう条件を付けて。私にとっては願ってもないことであり、引き受けたいと思った。M氏や社長もビジネスチャンスだと思ったのか、積極的にオファーを受け入れてくれた。
それからというもの、私は仕事中は全て妊婦姿であった。髪ものばしはじめ、しばらくするとウィッグなしでセミロングのヘアスタイルができるようになった。
TVの収録での衣装は、スタイリストさんがいくつかの有名なマタニティブランドと交渉し、提供してくれることになった。大きなお腹で可愛いマタニディワンピやシックなマタニディドレスなど、様々な最新のマタニティファッションを身に着けられることは、とてもラッキーであり楽しみになった。
また、マタニティ雑誌のファッションコーナーのモデルやコラムの連載、マタニティフォトスタジオのCMの仕事も入ってきた。マタニティフォトスタジオのCMでは、私のマタニティ姿をプロのカメラマンさんに色々な演出で撮ってもらう様子を動画で撮影し、撮影の中でカメラマンさんが撮ったスチル写真もブックにしていただいた。それは、とても素敵なプレゼントだったし、私の宝物になった。
このように、TVの画面や雑誌にでてくる私は、お腹が大きいいのが定番となった。
妊婦姿で日常を過ごす願望が満たされたこと、沢山の素敵な仕事をいただいたことで、私はとても充実した毎日を過ごすことができた。

そんな中、私のもとに一通の手紙が来た。
それは、A国の有名大学の医学部のG教授からの手紙。翻訳者に頼んだのか、正しい日本語で書かれていたその手紙には、私に子宮、卵巣、外陰部などを移植し、妊娠、出産できる完全な性転換手術を受けないかといった内容が書かれていた。夢のようなオファーだけれどいたずらかもしれないと思った私は、知り合いの海外エージェントに頼み、手紙の内容が嘘か本当か、当の医学部やG教授本人と直接会って確かめてもらった。結果、驚いたことに本当のオファーであった。
妊娠や出産はあきらめていた私だったけれど、それが実現できるようになるかもしれないチャンスがやってきた。性転換手術をうけることにはためらいはなかった。しかし、M氏や社長、その他芸能界や報道、ファンなどには、手術後落ち着くまで内緒にしたかっため、私は仕事に影響しない程度に短期間で退院できること、手術後のケアは国内で秘密で受けられるようにすることを条件に手術を受けることにした。
M氏や社長には、1か月ほど休暇をもらってA国に旅行に行きたいとお願いし、スケジュールの調整をしてもらった。TVのレギュラー番組も撮り貯めし、マタニティ雑誌の記事は入院中は病院からメールで送ることにし、私はA国に手術を受けに行った。
手術は無事成功し、本物の女の身体になった私は、1ヶ月後に帰国した。帰国後も、G教授の手配した日本人のT医師が週1回、私の自宅まで来て手術後の経過観察やケアをしてくれることになった。帰国してからすぐに、初めての月経もあった。そのとき、「ああ、私は女になったんだわ」とあらためて実感した。
手術から一年が経った。
相変わらず、私は妊婦姿でTVなどの仕事をしているけれど、もういい加減私の妊婦姿は珍しくなくなってきたのか、仕事は前より少なくなってきた。
手術後の経過については、移植した卵巣、子宮、外陰部もすっかり定着しているとのことで、T医師からは、もう妊娠や出産も可能だとの診断を受けた。
仕事が落ち着き、身体も安定してきた私は、ある計画を実行することにした。
(つづく)
TVや雑誌にも大きく取り上げられたが、私が一番気になったのは、SNSなどネットでの視聴者の反応。「きもい」と言う意見もあったが、大半は私の趣味に一定の理解を示してくれた。そして何より、「妊婦姿が可愛い」「思いのほか綺麗でセクシーな妊婦姿」と言った意見がかなりの数で挙げられたのを私は嬉しく思った。
私の企みにより妊婦女装の趣味をカミングアウトしてしまった記者会見について、事務所の社長やM氏は、済んだことは仕方がないといった感じで、半ばあきらめた様子。それより、今後の私の仕事への影響について、大変心配していた。
また、私は両親とも話をしたけれど、特に叱られることもなく、もう大人だから責任をもって自分のしたいようにすればいいと言ってくれた。でも、やはり両親も、私の仕事がなくなることを心配しているようだ。
そんな心配も束の間、災いは福に転じた。
TV局などから、私の出演のオファーが殺到したのだ。それも、妊婦姿で出演するよう条件を付けて。私にとっては願ってもないことであり、引き受けたいと思った。M氏や社長もビジネスチャンスだと思ったのか、積極的にオファーを受け入れてくれた。
それからというもの、私は仕事中は全て妊婦姿であった。髪ものばしはじめ、しばらくするとウィッグなしでセミロングのヘアスタイルができるようになった。
TVの収録での衣装は、スタイリストさんがいくつかの有名なマタニティブランドと交渉し、提供してくれることになった。大きなお腹で可愛いマタニディワンピやシックなマタニディドレスなど、様々な最新のマタニティファッションを身に着けられることは、とてもラッキーであり楽しみになった。
また、マタニティ雑誌のファッションコーナーのモデルやコラムの連載、マタニティフォトスタジオのCMの仕事も入ってきた。マタニティフォトスタジオのCMでは、私のマタニティ姿をプロのカメラマンさんに色々な演出で撮ってもらう様子を動画で撮影し、撮影の中でカメラマンさんが撮ったスチル写真もブックにしていただいた。それは、とても素敵なプレゼントだったし、私の宝物になった。
このように、TVの画面や雑誌にでてくる私は、お腹が大きいいのが定番となった。
妊婦姿で日常を過ごす願望が満たされたこと、沢山の素敵な仕事をいただいたことで、私はとても充実した毎日を過ごすことができた。

そんな中、私のもとに一通の手紙が来た。
それは、A国の有名大学の医学部のG教授からの手紙。翻訳者に頼んだのか、正しい日本語で書かれていたその手紙には、私に子宮、卵巣、外陰部などを移植し、妊娠、出産できる完全な性転換手術を受けないかといった内容が書かれていた。夢のようなオファーだけれどいたずらかもしれないと思った私は、知り合いの海外エージェントに頼み、手紙の内容が嘘か本当か、当の医学部やG教授本人と直接会って確かめてもらった。結果、驚いたことに本当のオファーであった。
妊娠や出産はあきらめていた私だったけれど、それが実現できるようになるかもしれないチャンスがやってきた。性転換手術をうけることにはためらいはなかった。しかし、M氏や社長、その他芸能界や報道、ファンなどには、手術後落ち着くまで内緒にしたかっため、私は仕事に影響しない程度に短期間で退院できること、手術後のケアは国内で秘密で受けられるようにすることを条件に手術を受けることにした。
M氏や社長には、1か月ほど休暇をもらってA国に旅行に行きたいとお願いし、スケジュールの調整をしてもらった。TVのレギュラー番組も撮り貯めし、マタニティ雑誌の記事は入院中は病院からメールで送ることにし、私はA国に手術を受けに行った。
手術は無事成功し、本物の女の身体になった私は、1ヶ月後に帰国した。帰国後も、G教授の手配した日本人のT医師が週1回、私の自宅まで来て手術後の経過観察やケアをしてくれることになった。帰国してからすぐに、初めての月経もあった。そのとき、「ああ、私は女になったんだわ」とあらためて実感した。
手術から一年が経った。
相変わらず、私は妊婦姿でTVなどの仕事をしているけれど、もういい加減私の妊婦姿は珍しくなくなってきたのか、仕事は前より少なくなってきた。
手術後の経過については、移植した卵巣、子宮、外陰部もすっかり定着しているとのことで、T医師からは、もう妊娠や出産も可能だとの診断を受けた。
仕事が落ち着き、身体も安定してきた私は、ある計画を実行することにした。
(つづく)
ちょっとだけ非現実的な妄想(Ⅱ)
妊婦姿でのTV局からの脱出劇から数日が経った。
幸い、Hさんとの噂に関しては、双方の事務所がうまく対応してくれて大事にはならず、あれから私は平穏な日々を過ごした。
今日は、仕事の予定はないけれど、私は事務所に出勤している。すると、マネージャーのM氏がまた慌てて私の方にやってきた。
M氏:「海野さん、これ。」
と言って手渡したのは今日発売の写真週刊誌。そこにはなんと、先日の妊婦姿でTV局の玄関を出てくる私の写真が載っていた。

「海野夏実、取材を逃れるため妊婦女装して記者たちに気付かれず脱出」みたいな見出しであった。記事の中には、どこで調べたのか、私が普段から妊婦女装を楽しんでいて、隠しているけれど「オネエ」ではないかと書いてあった。
夏実:「えっ、これ誰が撮ったんだろう?気付かなかったわ。」
M氏:「これ、社長ももう知ってるよ。本当のこと話しておく?」
夏実:「だめよ。本当のことは言いたくないの。でも、TVや雑誌の取材が来るかな?」
M氏:「わからないけど、取材で聞かれたらどう答える?」
夏実:「わからない。ちょっと、考えておく。」
そうは言ったものの、私はしばらくは大丈夫だろうとたかをくくり、返答の仕方をあまり真剣に考えていなかった。
しかし、取材の依頼が私の事務所に殺到し、私は、M氏や社長と相談して、記者会見を開いて説明することにした。
記者会見では、脱出のためにやむなく「妊婦」に変装したこと、妊婦女装の趣味はないことを話すと、M氏と社長と打ち合わせていた。そして、妊婦女装の趣味は否定するものの、社長の発案で話題作りのために、私は妊婦姿で会見することになった。
都内のホテルのホールを借りて、記者会見が始まった。予想より大勢の記者やカメラマンが来ていた。TV、新聞、雑誌いろんなメディアの取材陣が集まっていた。
お腹を大きくした私は、ワインレッドのシルクのマタニティワンピを身にまとい、ウィッグの髪はアップに束ねて、少し派手目のお化粧をし、ゴージャスなイメージで会見に臨むことにした。
控室から、社長、M氏とともに記者会見場に入った私は、フラッシュの嵐と、予想外に妊婦姿で現れた私に驚いた記者たちの「おぉーっ」といった声につつまれた。
ひな壇のテーブルまで来て、私たちは立ち止まり、報道陣に軽く会釈をして着席した。ホテルの人はお腹が大きい私のために、椅子に座るときには手を取って支えてくれた。私はその気遣いがうれしくて自然と微笑みがでた。カメラマンたちは、私のその柔らかな微笑みを狙ってシャッターを切り、フラッシュを炊いた。
フラッシュが少しおさまってくると、M氏が口火を切り、記者会見が始まった。
M氏:「みなさん、本日はお集まりいただきありがとうございます。それでは、これから記者会見をはじめます。質問のある方は、挙手をしてください。」
真っ先に、私の妊婦女装をスクープした写真週刊誌の記者が手を挙げた。
記者A:「週刊〇〇のAです。まずは、今日の海野さんのいで立ち、とても綺麗で驚いています。とても美しい妊婦さんだと思います。」
賛辞を聞いて、私は記者Aに微笑み、座ったまま軽く会釈した。
記者A:「先日、妊婦姿でのTV局からの脱出劇について、経緯や真相をお聞かせいただけないでしょうか。」
夏実:「Hさんとの根も葉もない噂で記者の皆さんが殺到されていると聞いて、そこからうまく気付かれずに脱出するために考えてやりました。」
記者A:「でも妊婦女装の道具っていうんでしょうか、どこで準備したのでしょう?」
夏実:「それは、TV局に頼んで借りました。」
記者A:「おかしいですね。我々はTV局の衣装さん等にも取材しましたけど、そんな事実はないと。」
夏実:「それは、変ですね。でも確かに私は借りました。」
記者B:「はい!」
記者Bが手を上げ、M氏は、記者Aの質問を打ち切り、記者Bを指した。
記者B:「週刊××のBです。週刊〇〇さんの記事にも載ってましたけど、海野さんが昔から妊婦女装の趣味があったのではといった証拠が色々と出ているのですが、これについてはどう説明してもらえますか?」
夏実:「それは、何かの間違いだと思います。身に覚えがありません。」
記者B:「では、この写真はどうでしょう?」
記者Bはそう言って、私たちに写真を配った。それは、私が隠れ家でお腹を大きくし、妊婦を演じて自撮りしているのを盗撮したと思われる写真だった。
記者B:「これは、都内の〇〇のマンションで、海野さん名義で〇〇年から借りられてますよね。そこで、オフの日などにお腹を大きくして妊婦女装を楽しんでいるのではないですか。」
予想していなかった証拠を突き付けられ、社長とM氏は困惑していた。
夏実:「おっしゃるとおりです。私は妊婦さんに憧れ、普段から妊婦女装をしています。」
開き直った私の言葉に、会場は騒然となり、社長やM氏はびっくりして何も言えなかった。
実は、記者Bに写真を渡したのは私。この記者会見で、私は、本当のことを話すつもりたったのだ。それは、TV局からの脱出の後、R駅まで妊婦姿で歩いた時に感じた解放感や充実感、そして萌えが忘れられず、それをいつでも包み隠さず感じていたいいう私の願望が日に日に大きくなり、それをかなえたいと思ったからだった。
記者B:「実は、海野さんはオネエなんですか?」
夏実:「そうかもしれません。妊婦女装をして、女性の最も美しい姿である妊婦さんを演じているときは、自然と女っぽくなりますし、それが、私の本当の姿だと自分で感じます。」
そして、別の記者が質問する。
記者C:「オネエで、妊婦女装の趣味があることを認めるんですね。」
夏実:「はい、認めます。」
記者C:「カミングアウトされた後、芸能活動はどうするのですか?」
夏実:「わかりませんが、芸能活動は続けたいです。」
これ以上はだめだと思ったのか、M氏と社長は、私の発言を遮り会見を終了させた。
私は、大きなお腹をかばいながら席を立ち、M氏と社長に押されながら、ひな壇から控室へ帰って行った。
私は、計画どおりカミングアウトできた満足感から、安堵し、穏やかな気持ちで控室まで歩いて行った。
(つづく)
幸い、Hさんとの噂に関しては、双方の事務所がうまく対応してくれて大事にはならず、あれから私は平穏な日々を過ごした。
今日は、仕事の予定はないけれど、私は事務所に出勤している。すると、マネージャーのM氏がまた慌てて私の方にやってきた。
M氏:「海野さん、これ。」
と言って手渡したのは今日発売の写真週刊誌。そこにはなんと、先日の妊婦姿でTV局の玄関を出てくる私の写真が載っていた。

「海野夏実、取材を逃れるため妊婦女装して記者たちに気付かれず脱出」みたいな見出しであった。記事の中には、どこで調べたのか、私が普段から妊婦女装を楽しんでいて、隠しているけれど「オネエ」ではないかと書いてあった。
夏実:「えっ、これ誰が撮ったんだろう?気付かなかったわ。」
M氏:「これ、社長ももう知ってるよ。本当のこと話しておく?」
夏実:「だめよ。本当のことは言いたくないの。でも、TVや雑誌の取材が来るかな?」
M氏:「わからないけど、取材で聞かれたらどう答える?」
夏実:「わからない。ちょっと、考えておく。」
そうは言ったものの、私はしばらくは大丈夫だろうとたかをくくり、返答の仕方をあまり真剣に考えていなかった。
しかし、取材の依頼が私の事務所に殺到し、私は、M氏や社長と相談して、記者会見を開いて説明することにした。
記者会見では、脱出のためにやむなく「妊婦」に変装したこと、妊婦女装の趣味はないことを話すと、M氏と社長と打ち合わせていた。そして、妊婦女装の趣味は否定するものの、社長の発案で話題作りのために、私は妊婦姿で会見することになった。
都内のホテルのホールを借りて、記者会見が始まった。予想より大勢の記者やカメラマンが来ていた。TV、新聞、雑誌いろんなメディアの取材陣が集まっていた。
お腹を大きくした私は、ワインレッドのシルクのマタニティワンピを身にまとい、ウィッグの髪はアップに束ねて、少し派手目のお化粧をし、ゴージャスなイメージで会見に臨むことにした。
控室から、社長、M氏とともに記者会見場に入った私は、フラッシュの嵐と、予想外に妊婦姿で現れた私に驚いた記者たちの「おぉーっ」といった声につつまれた。
ひな壇のテーブルまで来て、私たちは立ち止まり、報道陣に軽く会釈をして着席した。ホテルの人はお腹が大きい私のために、椅子に座るときには手を取って支えてくれた。私はその気遣いがうれしくて自然と微笑みがでた。カメラマンたちは、私のその柔らかな微笑みを狙ってシャッターを切り、フラッシュを炊いた。
フラッシュが少しおさまってくると、M氏が口火を切り、記者会見が始まった。
M氏:「みなさん、本日はお集まりいただきありがとうございます。それでは、これから記者会見をはじめます。質問のある方は、挙手をしてください。」
真っ先に、私の妊婦女装をスクープした写真週刊誌の記者が手を挙げた。
記者A:「週刊〇〇のAです。まずは、今日の海野さんのいで立ち、とても綺麗で驚いています。とても美しい妊婦さんだと思います。」
賛辞を聞いて、私は記者Aに微笑み、座ったまま軽く会釈した。
記者A:「先日、妊婦姿でのTV局からの脱出劇について、経緯や真相をお聞かせいただけないでしょうか。」
夏実:「Hさんとの根も葉もない噂で記者の皆さんが殺到されていると聞いて、そこからうまく気付かれずに脱出するために考えてやりました。」
記者A:「でも妊婦女装の道具っていうんでしょうか、どこで準備したのでしょう?」
夏実:「それは、TV局に頼んで借りました。」
記者A:「おかしいですね。我々はTV局の衣装さん等にも取材しましたけど、そんな事実はないと。」
夏実:「それは、変ですね。でも確かに私は借りました。」
記者B:「はい!」
記者Bが手を上げ、M氏は、記者Aの質問を打ち切り、記者Bを指した。
記者B:「週刊××のBです。週刊〇〇さんの記事にも載ってましたけど、海野さんが昔から妊婦女装の趣味があったのではといった証拠が色々と出ているのですが、これについてはどう説明してもらえますか?」
夏実:「それは、何かの間違いだと思います。身に覚えがありません。」
記者B:「では、この写真はどうでしょう?」
記者Bはそう言って、私たちに写真を配った。それは、私が隠れ家でお腹を大きくし、妊婦を演じて自撮りしているのを盗撮したと思われる写真だった。
記者B:「これは、都内の〇〇のマンションで、海野さん名義で〇〇年から借りられてますよね。そこで、オフの日などにお腹を大きくして妊婦女装を楽しんでいるのではないですか。」
予想していなかった証拠を突き付けられ、社長とM氏は困惑していた。
夏実:「おっしゃるとおりです。私は妊婦さんに憧れ、普段から妊婦女装をしています。」
開き直った私の言葉に、会場は騒然となり、社長やM氏はびっくりして何も言えなかった。
実は、記者Bに写真を渡したのは私。この記者会見で、私は、本当のことを話すつもりたったのだ。それは、TV局からの脱出の後、R駅まで妊婦姿で歩いた時に感じた解放感や充実感、そして萌えが忘れられず、それをいつでも包み隠さず感じていたいいう私の願望が日に日に大きくなり、それをかなえたいと思ったからだった。
記者B:「実は、海野さんはオネエなんですか?」
夏実:「そうかもしれません。妊婦女装をして、女性の最も美しい姿である妊婦さんを演じているときは、自然と女っぽくなりますし、それが、私の本当の姿だと自分で感じます。」
そして、別の記者が質問する。
記者C:「オネエで、妊婦女装の趣味があることを認めるんですね。」
夏実:「はい、認めます。」
記者C:「カミングアウトされた後、芸能活動はどうするのですか?」
夏実:「わかりませんが、芸能活動は続けたいです。」
これ以上はだめだと思ったのか、M氏と社長は、私の発言を遮り会見を終了させた。
私は、大きなお腹をかばいながら席を立ち、M氏と社長に押されながら、ひな壇から控室へ帰って行った。
私は、計画どおりカミングアウトできた満足感から、安堵し、穏やかな気持ちで控室まで歩いて行った。
(つづく)
ちょっとだけ非現実的な妄想(Ⅰ)
しばらくお腹を大きくできるチャンスがない夏実。
こう長く妊婦さんになれない日が続くと、ストレスがたまります。その解消のためには、もうコラージュ作りと妄想しかありません。(こじつけですね、笑)
ということで、新しいコラージュを作り、それからインスピレーションして新しい妄想ストーリーを考えました。コラージュ写真は、ある女優さんの写真に夏実の顔を張り付けたので、ストーリーも芸能界を舞台にしました。
なんだか、書いていてとてもはずかしいストーリーになったので、一か月程度の期間限定公開にします。
--------------------------------------------------
私の名前は「海野夏実」。女性のような名前だけれど、性別は一応「男」。芸能人の両親の長男に生まれ、成人となったのを機に芸能界にデビューし、二世タレントとして主にドラマやバラエティ番組に出るようになった。自分で言うのもなんなんですけど人気や知名度はそこそこって感じ。今日もTV局でバラエティ番組の収録を終え、楽屋(控室)でメイクを落とし、局から帰ろうとしていると、マネージャーのM氏が慌てて楽屋に入ってきた。
M氏:「大変、大変、海野さんと女優のHさんが熱愛中だって噂が流れてて、局の玄関に新聞や雑誌の記者が大勢待ち構えているよ。どうしよう?」
夏実:「もう、そんなでたらめ誰が流したのよ...まったく...。これ、今出ていくとまずいかな?」
M氏:「間違いなくとり囲まれちゃうね。どうする?」
夏実:「否定しても信じてもらえるとは限らないし、かと言ってノーコメントで揉みくちゃになって出ていくのも嫌だな。」
M氏:「うーん。そう言われると解決策はないな。どうしたものかなぁ」
M氏は私が所属する芸能事務所のベテランマネージャーで、もともと父の運転手もしていたことがある初老の男性。私が子供のころから知っていて、何でもお願いしたり相談しやすい人。
しばらくこの状況の解決策を考えていた私は、いいことを思いついた。
夏実:「Mさん、車から僕の白いスーツケース持ってきてくれる?」
M氏:「何か妙案でも考え付いた?」
夏実:「多分うまくいくと思うの。」
M氏は楽屋から出て、私のスーツケースを車に取りに行き、しばらくして戻ってきた。
M氏:「海野さん、持ってきたよ。中に何が入っているの?このスーツケースには見覚えが...まさか...」
夏実:「いいから、しばらく出ていてくれる。用意が済んだら電話するから。」
M氏:「大丈夫かなぁ?」
夏実:「大丈夫。Mさんもこのあいだ見たでしょ。」
そう言って、私はM氏の背中を押して楽屋から追い出し、ドアに鍵をかけた。
そして、M氏に持ってきてもらったキャスターのついた少し大きめの白いスーツケースを開け、中に入っているものを楽屋のテーブルの上に並べた。
夏実:「局を出ていつもの隠れ家に寄って楽しむ筈だったけど、着替えるのが少し早くなっただけよね。」
私はテーブルに出したものを身に着け終わると、今度は入念にメイクをし、ウイッグを着けた。そして姿見に全身を映して着衣を整え、ウィッグの髪もブラシでキレイに梳かした。そう、私は変装して気付かれぬように記者たちの横を通り抜け、この窮地を切り抜けようと考えているのだ。
姿見で変装の仕上がりを入念にチェックして納得した私は、M氏の携帯に電話をした。
夏実:「Mさん、来て。私をエスコートして局から出るのよ。」
しばらくして、M氏が楽屋に帰ってきた。そして、目の前の私の姿を見て「やっぱり」といった表情をした。
M氏の前に立った私は、胸元にレースのパネルをあしらった白いコットンのマタニティワンピースを着た妊婦の姿になっていた。
M氏:「また妊婦女装ですか。まあ仕上がりは海野さんとはわからないほど自然な妊婦さんになっていますけど。」
夏実:「でしょ。これならバレずに局を出ていけるわよね。」
M氏:「まあ、なんとかなりそうかな。」
実は、私は昔から妊婦さんの大きなお腹に憧れ、できることなら女になって妊娠や出産を経験したいと思っている。診断してもらったことはないけれど、おそらく私は性同一性障害だろう。本物の妊婦になることは叶わぬ夢だけれど、少しでもその欲求を満たすために、中学生のころから私は妊婦姿になる妊婦女装をはじめ、今では秘密の趣味となっている。普段は両親のいる実家に住んでいるけれど、誰にも邪魔されず妊婦女装をするために、隠れ家として別に部屋を借りていて、その中で人知れずお腹を大きくして過ごし、妊婦を演じて楽しんでいる。M氏には、先日隠れ家に迎えに来てもらったとき、妊婦姿になっているのを見つかって、怒られたばかりだった。
私は、他の荷物を白いスーツケースに入れて片付けをし、M氏の後ろに少し隠れるようにして楽屋を出た。
楽屋を出たところで、さっきのバラエティ番組のプロデューサーF氏が廊下の向こうから歩いてきた。
F氏:「Mさん、お疲れさま。今からお帰り?あれ、後ろの方は...Mさんの奥さん?」
M氏:「えっ。えーまあ。」
M氏はとっさにそう答えてしまった。私は、少しうつむいて顔がはっきり見えないようにしながら、ペコリとお辞儀をした。
F氏:「あっ、どうも奥さんこんにちは。Mさん、奥さん若くて美人じゃないですかぁ。いつ結婚されたんですか?それに奥さんもうお腹が大きいじゃないですか。」
M氏:「ごめんなさい、Fさん。少し急ぐんで、これで失礼します。」
M氏はそう言いながら、私の手を引いて廊下を歩きだした。
夏実:「ねえ。ばれなかったよね。」
M氏:「どうだか。それに、とっさに海野さんを私の奥さんと言っちゃったんで、後で言い訳を考えなくっちゃ。」
夏実:「私はいいわよ。Mさんの身重の奥さんを演じても。」
M氏:「馬鹿を言わないでください。」
それから何人か知った顔と廊下ですれ違ったけど、誰も私のことに気付かないようだった。あとで考えると、すれ違う人は皆、私の大きなお腹に目が向いてしまうようで、それで顔をまじまじと見られなくて、気付かれなかったのかもしれないわ。
私は玄関前のロビーでM氏と二手にわかれ、M氏は車でTV局を出る。私は、記者たちの横を歩いて玄関から出る。そして、R駅まで歩いて行って、そこでM氏が私を拾う手はず。だけど、いくら完璧に妊婦女装をし、廊下では気付かれなかったといっても、記者の横を歩いて通り抜けるのは少し不安だわ。でも、おどおどしていると逆にバレやすいと思い、私は堂々と通り抜ける覚悟を決めた。M氏から渡された真っ黒い大きなサングラスはかけずに左手に持って、大きなお腹をこれ見よがしに突き出して局の玄関に向かってゆっくりと歩いた。記者たちの前まで来ると、そのうちの誰かが、「妊婦さんを通してあげて」と言って、私に道を開けてくれた。私は、またペコリとお辞儀をした。そして、誰にもバレていないことがうれしくて、少し笑みを浮かべながら、記者たちの横を堂々と歩いて出て行った。

局からR駅までは、歩いて10分ほどかかる。今お昼の3時頃なので、通勤や帰宅時間帯のように人は多くないので歩きやすい。堂々と妊婦姿で局を出てきた私だけれど、妊婦女装をして外に出るのは、実はこれが初めてで、とても新鮮だった。人々が行き交い、通りは車が走っている。ビルやマンションからは、人影が見える。そんな中を大きなお腹で堂々と表を歩いている私は、いつしか身も心も妊婦になりきっている自分に気付き、たまらなく萌えていた。それは、妊婦姿の自分がうれしくも恥ずかしくもある不思議で素敵な気持ちだった。そして、R駅に着くまでの10分間があっという間に過ぎていった。
M氏は、R駅の前に車を止め待ってくれていた。私は車のドアを開け、大きなお腹を手でかばいながら、後部座席に乗り込んだ。
M氏:「ばれなかった?」
夏実:「大丈夫だったわ。妊婦姿で人前に出るのって最高に萌えるわ。」
M氏:「もう、こんな危ないことはご免ですよ。」
そう言って、M氏は車を発進させた。
(つづく)
こう長く妊婦さんになれない日が続くと、ストレスがたまります。その解消のためには、もうコラージュ作りと妄想しかありません。(こじつけですね、笑)
ということで、新しいコラージュを作り、それからインスピレーションして新しい妄想ストーリーを考えました。コラージュ写真は、ある女優さんの写真に夏実の顔を張り付けたので、ストーリーも芸能界を舞台にしました。
なんだか、書いていてとてもはずかしいストーリーになったので、一か月程度の期間限定公開にします。
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私の名前は「海野夏実」。女性のような名前だけれど、性別は一応「男」。芸能人の両親の長男に生まれ、成人となったのを機に芸能界にデビューし、二世タレントとして主にドラマやバラエティ番組に出るようになった。自分で言うのもなんなんですけど人気や知名度はそこそこって感じ。今日もTV局でバラエティ番組の収録を終え、楽屋(控室)でメイクを落とし、局から帰ろうとしていると、マネージャーのM氏が慌てて楽屋に入ってきた。
M氏:「大変、大変、海野さんと女優のHさんが熱愛中だって噂が流れてて、局の玄関に新聞や雑誌の記者が大勢待ち構えているよ。どうしよう?」
夏実:「もう、そんなでたらめ誰が流したのよ...まったく...。これ、今出ていくとまずいかな?」
M氏:「間違いなくとり囲まれちゃうね。どうする?」
夏実:「否定しても信じてもらえるとは限らないし、かと言ってノーコメントで揉みくちゃになって出ていくのも嫌だな。」
M氏:「うーん。そう言われると解決策はないな。どうしたものかなぁ」
M氏は私が所属する芸能事務所のベテランマネージャーで、もともと父の運転手もしていたことがある初老の男性。私が子供のころから知っていて、何でもお願いしたり相談しやすい人。
しばらくこの状況の解決策を考えていた私は、いいことを思いついた。
夏実:「Mさん、車から僕の白いスーツケース持ってきてくれる?」
M氏:「何か妙案でも考え付いた?」
夏実:「多分うまくいくと思うの。」
M氏は楽屋から出て、私のスーツケースを車に取りに行き、しばらくして戻ってきた。
M氏:「海野さん、持ってきたよ。中に何が入っているの?このスーツケースには見覚えが...まさか...」
夏実:「いいから、しばらく出ていてくれる。用意が済んだら電話するから。」
M氏:「大丈夫かなぁ?」
夏実:「大丈夫。Mさんもこのあいだ見たでしょ。」
そう言って、私はM氏の背中を押して楽屋から追い出し、ドアに鍵をかけた。
そして、M氏に持ってきてもらったキャスターのついた少し大きめの白いスーツケースを開け、中に入っているものを楽屋のテーブルの上に並べた。
夏実:「局を出ていつもの隠れ家に寄って楽しむ筈だったけど、着替えるのが少し早くなっただけよね。」
私はテーブルに出したものを身に着け終わると、今度は入念にメイクをし、ウイッグを着けた。そして姿見に全身を映して着衣を整え、ウィッグの髪もブラシでキレイに梳かした。そう、私は変装して気付かれぬように記者たちの横を通り抜け、この窮地を切り抜けようと考えているのだ。
姿見で変装の仕上がりを入念にチェックして納得した私は、M氏の携帯に電話をした。
夏実:「Mさん、来て。私をエスコートして局から出るのよ。」
しばらくして、M氏が楽屋に帰ってきた。そして、目の前の私の姿を見て「やっぱり」といった表情をした。
M氏の前に立った私は、胸元にレースのパネルをあしらった白いコットンのマタニティワンピースを着た妊婦の姿になっていた。
M氏:「また妊婦女装ですか。まあ仕上がりは海野さんとはわからないほど自然な妊婦さんになっていますけど。」
夏実:「でしょ。これならバレずに局を出ていけるわよね。」
M氏:「まあ、なんとかなりそうかな。」
実は、私は昔から妊婦さんの大きなお腹に憧れ、できることなら女になって妊娠や出産を経験したいと思っている。診断してもらったことはないけれど、おそらく私は性同一性障害だろう。本物の妊婦になることは叶わぬ夢だけれど、少しでもその欲求を満たすために、中学生のころから私は妊婦姿になる妊婦女装をはじめ、今では秘密の趣味となっている。普段は両親のいる実家に住んでいるけれど、誰にも邪魔されず妊婦女装をするために、隠れ家として別に部屋を借りていて、その中で人知れずお腹を大きくして過ごし、妊婦を演じて楽しんでいる。M氏には、先日隠れ家に迎えに来てもらったとき、妊婦姿になっているのを見つかって、怒られたばかりだった。
私は、他の荷物を白いスーツケースに入れて片付けをし、M氏の後ろに少し隠れるようにして楽屋を出た。
楽屋を出たところで、さっきのバラエティ番組のプロデューサーF氏が廊下の向こうから歩いてきた。
F氏:「Mさん、お疲れさま。今からお帰り?あれ、後ろの方は...Mさんの奥さん?」
M氏:「えっ。えーまあ。」
M氏はとっさにそう答えてしまった。私は、少しうつむいて顔がはっきり見えないようにしながら、ペコリとお辞儀をした。
F氏:「あっ、どうも奥さんこんにちは。Mさん、奥さん若くて美人じゃないですかぁ。いつ結婚されたんですか?それに奥さんもうお腹が大きいじゃないですか。」
M氏:「ごめんなさい、Fさん。少し急ぐんで、これで失礼します。」
M氏はそう言いながら、私の手を引いて廊下を歩きだした。
夏実:「ねえ。ばれなかったよね。」
M氏:「どうだか。それに、とっさに海野さんを私の奥さんと言っちゃったんで、後で言い訳を考えなくっちゃ。」
夏実:「私はいいわよ。Mさんの身重の奥さんを演じても。」
M氏:「馬鹿を言わないでください。」
それから何人か知った顔と廊下ですれ違ったけど、誰も私のことに気付かないようだった。あとで考えると、すれ違う人は皆、私の大きなお腹に目が向いてしまうようで、それで顔をまじまじと見られなくて、気付かれなかったのかもしれないわ。
私は玄関前のロビーでM氏と二手にわかれ、M氏は車でTV局を出る。私は、記者たちの横を歩いて玄関から出る。そして、R駅まで歩いて行って、そこでM氏が私を拾う手はず。だけど、いくら完璧に妊婦女装をし、廊下では気付かれなかったといっても、記者の横を歩いて通り抜けるのは少し不安だわ。でも、おどおどしていると逆にバレやすいと思い、私は堂々と通り抜ける覚悟を決めた。M氏から渡された真っ黒い大きなサングラスはかけずに左手に持って、大きなお腹をこれ見よがしに突き出して局の玄関に向かってゆっくりと歩いた。記者たちの前まで来ると、そのうちの誰かが、「妊婦さんを通してあげて」と言って、私に道を開けてくれた。私は、またペコリとお辞儀をした。そして、誰にもバレていないことがうれしくて、少し笑みを浮かべながら、記者たちの横を堂々と歩いて出て行った。

局からR駅までは、歩いて10分ほどかかる。今お昼の3時頃なので、通勤や帰宅時間帯のように人は多くないので歩きやすい。堂々と妊婦姿で局を出てきた私だけれど、妊婦女装をして外に出るのは、実はこれが初めてで、とても新鮮だった。人々が行き交い、通りは車が走っている。ビルやマンションからは、人影が見える。そんな中を大きなお腹で堂々と表を歩いている私は、いつしか身も心も妊婦になりきっている自分に気付き、たまらなく萌えていた。それは、妊婦姿の自分がうれしくも恥ずかしくもある不思議で素敵な気持ちだった。そして、R駅に着くまでの10分間があっという間に過ぎていった。
M氏は、R駅の前に車を止め待ってくれていた。私は車のドアを開け、大きなお腹を手でかばいながら、後部座席に乗り込んだ。
M氏:「ばれなかった?」
夏実:「大丈夫だったわ。妊婦姿で人前に出るのって最高に萌えるわ。」
M氏:「もう、こんな危ないことはご免ですよ。」
そう言って、M氏は車を発進させた。
(つづく)
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