久しぶりに妊婦女装しました。
お仕事の方は、それほど忙しくなくなってきているんですが、なかなか家で一人っきりになるチャンスがなかったため、しばらくお腹を大きくすることができませんでしたが、先日の土日に久しぶりに妊婦女装することができました。やったぁー!
新しいマタニティウェアも何着か買っていたのをなかなか着れなかったのと、久しぶりのチャンスなので色々と試したいこともあって、今までに以上に充実した妊婦女装ができました。
なかでも、大きなお腹で家中を妊婦さん特有の「よちよち歩き=英語ではワドル(Waddle)と言うそうです」で歩き回ってみたのは少し新鮮でした。これまで妊婦女装して歩くときは普通に歩いていたのですが、歩き方にこだわってみると、「私は妊婦なんだわ」と言う意識が高まり、妊婦のムードを味わえて萌えてきました(^_^)。それに、大きなお腹をずっと見下ろしながら歩いていると、不思議に本物のお腹のように感じてきました。そのときは下の写真のお出かけを意識したコーディネートで歩き回っていたんですよ。大きなお腹を突き出して歩くと、少しのけぞったような姿勢になり、腰に負担がかかるようで後から筋肉痛みたいになっちゃいました。

新しいマタニティウェアも何着か買っていたのをなかなか着れなかったのと、久しぶりのチャンスなので色々と試したいこともあって、今までに以上に充実した妊婦女装ができました。
なかでも、大きなお腹で家中を妊婦さん特有の「よちよち歩き=英語ではワドル(Waddle)と言うそうです」で歩き回ってみたのは少し新鮮でした。これまで妊婦女装して歩くときは普通に歩いていたのですが、歩き方にこだわってみると、「私は妊婦なんだわ」と言う意識が高まり、妊婦のムードを味わえて萌えてきました(^_^)。それに、大きなお腹をずっと見下ろしながら歩いていると、不思議に本物のお腹のように感じてきました。そのときは下の写真のお出かけを意識したコーディネートで歩き回っていたんですよ。大きなお腹を突き出して歩くと、少しのけぞったような姿勢になり、腰に負担がかかるようで後から筋肉痛みたいになっちゃいました。

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少しだけ現実的な夢 最終章 - 私の出産2-
私は主人に支えられながら上半身を起こし、ベッドの端へ腰掛けた。起き上がって気がついたけど、お腹の中の赤ちゃんは大分下へ降りているみたい。看護士さんは分娩監視装置のベルトを外し、私のお腹の中のバルーンへ空気を送り込むポンプを固定した点滴スタンドを私の近くへ寄せてくれた。私はそれを左手でつかみ、右手でお腹を抱えながらゆっくりと立ち上がって陣痛室に向かって歩きだした。主人は、脇から私の腰に手を回し支えるようにして一緒に歩いてくれた。
陣痛室に入り、私はベッドに横になった。看護士さんが再び分娩監視装置のベルトを私のお腹に巻くと、装置のモニタに赤ちゃんの心拍数と陣痛の強さを表す数字が出てきた。陣痛の強さを表す数字は、さっきより大きくなっているみたい。私のお産はどんどん進行しているんだわ。
夏実:「ああっつ、痛ぁい...」
主人:「大丈夫か、夏実。」
陣痛室に入ったので、私はお産のインストラクションDVDや響子さんのお産で学んだとおり、2~3分おきに周期的にやってくる陣痛に顔をゆがめながら耐えたる妊婦を演じる。主人は、陣痛に苦しむ私の脇に座り、背中や腰を優しくさすってくれた。そして、陣痛が来ると主人ははラマーズの呼吸法の掛け声をしてくれ、私はそれにあわせて呼吸法を実践する。そんなシーンがしばらくの間つづいた。
看護士さんは度々やって来て、分娩監視装置や私の子宮口がどれくらい開いたかをチェックする。子宮口を見られるときに体勢を変えると、バルーンで赤ちゃんがどれだけ押し下げられているかが判るわ。チェックの度に、どんどん赤ちゃんは産道へ向けて下がってきているのを感じるの。それに伴い子宮口も大分開いてきているようです。
陣痛室に入って2時間くらい経ったかしら。また看護士さんが来て、私のお産の進み具合をチェックする。もう子宮口は10cm近くに広がっていて、私は陣痛の間隔も1分くらいの短さで演じるようになっていた。「分娩極期」に入ったのだわ。
看護士:「海野さん、初産にしては順調にお産が進んでますよ。子宮口も開いてきたし、陣痛の間隔が狭まってきたから分娩室に入りましょうね。」
夏実:「はい。」
主人:「いよいよだな。夏実。」
夏実:「うん。もうすぐ赤ちゃんに会えるね。」
主人:「ああ、頑張れよ。」
主人と看護士さんは、横になっていた私を支えて起こしてくれた。私は、ベッドから降りて立ち上がり分娩室に向かってゆっくりと歩き出した。私のお腹の中のバルーンへ空気を送り込むポンプを固定した点滴スタンドは、一緒に歩く主人が押してくれて、私は大きなお腹をに両手を抱えながら、ゆっくりと分娩室へ歩いてゆく。歩いている間も陣痛がやってきて、私は立ち止まって廊下の手すりに片手でつかまり、もう片方の手でお腹をさすりながら痛みに耐える。そして、陣痛がおさまるとまた歩き出す。やっとのことで分娩室の前までたどり着き、ドアが開くと、私の目の前には、分娩台があった。まさみクリニックをインターネットで見つけ、擬似分娩をさせてくれることを知ってそれに憧れて通院し始め、何度も検診を受け、マタニティブルーや妊婦友達の響子さんのお産に立ち会ったりと、すべてをパスして、ついにここまで来たんだわ。私は感動で胸がいっぱいになった。
分娩台に上がる前に、私はは着ていた前空きのマタニティパジャマのボタンをゆっくりと外して脱いで裸になる(裸になったといってもリアルなマタニティラバースーツを着ているわけだれど)。そして、ピンク色の分娩衣に着替えて看護士さんと主人に支えられながら分娩台に上り、大きく股を開いて足置きに足を置いた。
看護士さんは、私の両脚に緑色の汚れよけを履かせた。股を大きく開いて惜しげもなく陰部を露わにした私。赤ちゃんを産むことに前のめりになっているせいか、恥ずかしいなんて少しも感じなかった。むしろ、初めて上った分娩台の感覚とそれに上る産婦として扱われていることで、うれしさが湧いてきていて、最高に萌えているの。
分娩の体勢が整うと、間もなく私の大きなお腹に陣痛が襲ってきた。もう、思いっきり喘ぎ声をあげてもいいのね。可愛くてなまめかしい喘ぎ声を出したいわ。
夏実:「あっはぁーん!んふぅうん!はあぁぁぁん...」
主人との夜のHで散々練習してきた成果があり、私はイメージしていた理想のとおりに、可愛いくそして色っぽい喘ぎ声を少しの迷いもなく出すことができた。私は、その満足感もあいまって、さらに萌えてきたわ。
看護士:「海野さん、まだいきんじゃだめですよ。」
お産のときは、陣痛よりいきみを逃す方がつらかったという人もいるということだから、ここはさらに苦しそうに演じないといけないわ。私は、ラマーズの呼吸法で必死にいきみを逃し、かなりつらそうな産婦を演じる。
夏実:「ひっ、ひっ、ふぅーっ。ひっ、ひっ、ふぅーっ。ひっ、ひっ、ふぅーっ。」
主人は分娩台の背後に回り、私と両手をつないで一緒にラマーズ法の掛け声をかけてくれる。これが立ち会い出産の醍醐味。主人は、赤ちゃんが私の中から出てくる瞬間を撮るためにビデオカメラも持ってきているの。もう本格的な立会い出産ね。
痛みがおさまりかけた私は、呼吸の仕方を変え、鼻から息を吸い「ふー」と長めに吐いた後、「うん」と声を出していきみを逃す。これもDVDや響子さんのお産で学んだとおり、うまくやれているわ。
夏実:「ふーっ、うん。ふーっ、うん。」
看護士:「海野さん、上手ですよ。もう少し我慢していきみを逃しましょうね。」
夏実:「はい。ふーっ、うん。ふーっ、うん。」
主人は、私の額の汗をハンドタオルでぬぐってくれた。
それから何度かいきみを逃し、私の子宮口は全開大となった。私は陣痛の継続時間をこれまでよりも長く演じるわ。
夏実:「ああぁっつ、ああぁーーん!はあぁぁぁん...」
看護士:「海野さん、じゃあ、次の陣痛が来たらいきみましょうね。今回は我慢ですよ。我慢していきみを逃してくださいね。がんばって。」
夏実:「はい。ひっ、ひっ、ふぅーっ。ふーっ、うん。」
私は、呼吸法を行い、いきみたい気持ちを頑張って乗り切った。
看護士:「はい。大きく息を吸ってぇー。吐いてぇー。大きく息を吸ってぇー。吐いてぇー。」
次の陣痛に備え、私は看護士さんの掛け声に合わせて呼吸を整えていく。
看護士:「はい。海野さん、次の陣痛が来たら呼吸を止めていきみますよ。」
夏実:「あなた。もうすぐ赤ちゃんが出てくるからビデオに撮って。」
主人:「わかった。」
主人は、私とつないでいた手を離し、私の足元へまわった。私は、分娩台の握り棒をつかみ、いきむための準備をした。私のお腹に次の陣痛がやってきた。
夏実:「ふぅうぅーん。」
私は、お腹の下を覗き込むような感じで上体を起こし、下半身はお尻を突き出して陰部を上に向けるようして、お腹に力を込めた。
夏実:「はぁーん。ふぅうぅーーん。」
私は、一度息継ぎをし、続けていきむ。
看護士:「海野さん。痛みが過ぎたら、呼吸を整えますよ。」
夏実:「ふぅうぅーーんっ。あぁっーん。」
可愛くそしてなまめかしい声で思いきり喘ぎながら、私は必死にいきむ。そして、痛みはだんだんと遠のき、私は、ゆっくりと深呼吸に切り替えはじめた。
今のいきみで、赤ちゃんはだいぶ下がってきたようだわ。
主人:「あっ、赤ちゃんの頭が見えた。」
看護士:「あら、本当ね。初産にしてはずいぶん早いですね。海野さん、破水させますよ。音がするけどびっくりしないでね。」
看護士さんは、羊膜を破いて破水させる。
「ぱぁーん。」
破水の瞬間、風船が割れるような音がした。今まで圧迫されていた羊膜から、音とともに羊水が噴き出してきた。
主人:「もうすぐだね。夏実。」
夏実:「そうね。ちゃんとビデオ撮っていてね。」
主人:「うん、わかった。」
主人は、看護士さんの背後に下がり、ビデオカメラを私の股間に向けて撮り始めた。
次の陣痛がやってきて、必死でいきむ私。天井に設置してある鏡を見ると、いきみにあわせて、羊水に濡れた赤ちゃんの頭が見え隠れし始めたのがわかった。
主人:「夏実。赤ちゃんの頭がでてくるよ。」
夏実:「ふぅうぅーーん。」
私は、顔を真っ赤にして必死にいきむ。看護士さんが私の陰部を鏡に映し見せてくれた。だんだんと赤ちゃんが押し出され、赤ちゃんの顔全体が見えてきたわ。
主人:「もう少しだ。もう少しで赤ちゃんが出てくるよ。夏実、がんばれ!」
夏実:「はぁーん。ふぅうぅーーん。うんあぁぁぁっーつ。」
私は、渾身の力を振り絞ってお腹に力を入れ、赤ちゃんを押し出した。
看護士:「海野さん、赤ちゃんが出てくるよ。短促呼吸して。はい、はっ、はっ、はっ、はっ。」
私は、いきみをやめ、力を抜いて短促呼吸に切り替える。
看護士:「海野さん、今はぁはぁしてますよ。はい、はっ、はっ、はっ、はっ。」
夏実:「はっ、はっ、はっ、はっ。はあぁーーん。」
最後は、「ぬるっ」といった感じで私の股間から赤ちゃんが滑り出してきた。
主人:「生まれた。生まれたよ。夏実。」
私は、元気な男の子の人形を産んだ。響子さんの赤ちゃんと同じでとても精巧に作られていて本物みたいだった。赤ちゃんは、しばらくすると元気な産声を上げはじめ、看護士さんは生まれた赤ちゃんを抱き上げ、産湯できれいに洗って、私の胸元へ差し出した。
看護士:「海野さん、おめでとう。お父さん似かな。元気な男の子よ。」
夏実:「わあ、可愛い。私の赤ちゃん。はじめまして、私がママよ。」
私は、優しい表情で生まれたばかりの赤ちゃんを抱き、見つめ、満足そうに微笑んだ。この子がついさっきまで私の大きなお腹の中に居たんだと思うと、なんだか不思議な感じがした。
主人:「夏実、ありがとう。ご苦労さん。」
感動して少し涙ぐんだ私に、主人は、そう言ってくれた。

私は、すっかりお産の魅力の虜になった。またすぐにでも産みたいけれど、まさみクリニックは予約がうまっているらしく、続けて出産はできないとのこと。早くても半年以上も待たなければならない。それに妊娠8ヶ月目の想定からしか通院が始められないのだ。でも、私は、また少しずつお腹を大きくして臨月を迎え、赤ちゃんを産みたいと思った。
今度はまさみ先生のように双子の入っているお腹を抱えてみようと思っているの。
- 完 -
陣痛室に入り、私はベッドに横になった。看護士さんが再び分娩監視装置のベルトを私のお腹に巻くと、装置のモニタに赤ちゃんの心拍数と陣痛の強さを表す数字が出てきた。陣痛の強さを表す数字は、さっきより大きくなっているみたい。私のお産はどんどん進行しているんだわ。
夏実:「ああっつ、痛ぁい...」
主人:「大丈夫か、夏実。」
陣痛室に入ったので、私はお産のインストラクションDVDや響子さんのお産で学んだとおり、2~3分おきに周期的にやってくる陣痛に顔をゆがめながら耐えたる妊婦を演じる。主人は、陣痛に苦しむ私の脇に座り、背中や腰を優しくさすってくれた。そして、陣痛が来ると主人ははラマーズの呼吸法の掛け声をしてくれ、私はそれにあわせて呼吸法を実践する。そんなシーンがしばらくの間つづいた。
看護士さんは度々やって来て、分娩監視装置や私の子宮口がどれくらい開いたかをチェックする。子宮口を見られるときに体勢を変えると、バルーンで赤ちゃんがどれだけ押し下げられているかが判るわ。チェックの度に、どんどん赤ちゃんは産道へ向けて下がってきているのを感じるの。それに伴い子宮口も大分開いてきているようです。
陣痛室に入って2時間くらい経ったかしら。また看護士さんが来て、私のお産の進み具合をチェックする。もう子宮口は10cm近くに広がっていて、私は陣痛の間隔も1分くらいの短さで演じるようになっていた。「分娩極期」に入ったのだわ。
看護士:「海野さん、初産にしては順調にお産が進んでますよ。子宮口も開いてきたし、陣痛の間隔が狭まってきたから分娩室に入りましょうね。」
夏実:「はい。」
主人:「いよいよだな。夏実。」
夏実:「うん。もうすぐ赤ちゃんに会えるね。」
主人:「ああ、頑張れよ。」
主人と看護士さんは、横になっていた私を支えて起こしてくれた。私は、ベッドから降りて立ち上がり分娩室に向かってゆっくりと歩き出した。私のお腹の中のバルーンへ空気を送り込むポンプを固定した点滴スタンドは、一緒に歩く主人が押してくれて、私は大きなお腹をに両手を抱えながら、ゆっくりと分娩室へ歩いてゆく。歩いている間も陣痛がやってきて、私は立ち止まって廊下の手すりに片手でつかまり、もう片方の手でお腹をさすりながら痛みに耐える。そして、陣痛がおさまるとまた歩き出す。やっとのことで分娩室の前までたどり着き、ドアが開くと、私の目の前には、分娩台があった。まさみクリニックをインターネットで見つけ、擬似分娩をさせてくれることを知ってそれに憧れて通院し始め、何度も検診を受け、マタニティブルーや妊婦友達の響子さんのお産に立ち会ったりと、すべてをパスして、ついにここまで来たんだわ。私は感動で胸がいっぱいになった。
分娩台に上がる前に、私はは着ていた前空きのマタニティパジャマのボタンをゆっくりと外して脱いで裸になる(裸になったといってもリアルなマタニティラバースーツを着ているわけだれど)。そして、ピンク色の分娩衣に着替えて看護士さんと主人に支えられながら分娩台に上り、大きく股を開いて足置きに足を置いた。
看護士さんは、私の両脚に緑色の汚れよけを履かせた。股を大きく開いて惜しげもなく陰部を露わにした私。赤ちゃんを産むことに前のめりになっているせいか、恥ずかしいなんて少しも感じなかった。むしろ、初めて上った分娩台の感覚とそれに上る産婦として扱われていることで、うれしさが湧いてきていて、最高に萌えているの。
分娩の体勢が整うと、間もなく私の大きなお腹に陣痛が襲ってきた。もう、思いっきり喘ぎ声をあげてもいいのね。可愛くてなまめかしい喘ぎ声を出したいわ。
夏実:「あっはぁーん!んふぅうん!はあぁぁぁん...」
主人との夜のHで散々練習してきた成果があり、私はイメージしていた理想のとおりに、可愛いくそして色っぽい喘ぎ声を少しの迷いもなく出すことができた。私は、その満足感もあいまって、さらに萌えてきたわ。
看護士:「海野さん、まだいきんじゃだめですよ。」
お産のときは、陣痛よりいきみを逃す方がつらかったという人もいるということだから、ここはさらに苦しそうに演じないといけないわ。私は、ラマーズの呼吸法で必死にいきみを逃し、かなりつらそうな産婦を演じる。
夏実:「ひっ、ひっ、ふぅーっ。ひっ、ひっ、ふぅーっ。ひっ、ひっ、ふぅーっ。」
主人は分娩台の背後に回り、私と両手をつないで一緒にラマーズ法の掛け声をかけてくれる。これが立ち会い出産の醍醐味。主人は、赤ちゃんが私の中から出てくる瞬間を撮るためにビデオカメラも持ってきているの。もう本格的な立会い出産ね。
痛みがおさまりかけた私は、呼吸の仕方を変え、鼻から息を吸い「ふー」と長めに吐いた後、「うん」と声を出していきみを逃す。これもDVDや響子さんのお産で学んだとおり、うまくやれているわ。
夏実:「ふーっ、うん。ふーっ、うん。」
看護士:「海野さん、上手ですよ。もう少し我慢していきみを逃しましょうね。」
夏実:「はい。ふーっ、うん。ふーっ、うん。」
主人は、私の額の汗をハンドタオルでぬぐってくれた。
それから何度かいきみを逃し、私の子宮口は全開大となった。私は陣痛の継続時間をこれまでよりも長く演じるわ。
夏実:「ああぁっつ、ああぁーーん!はあぁぁぁん...」
看護士:「海野さん、じゃあ、次の陣痛が来たらいきみましょうね。今回は我慢ですよ。我慢していきみを逃してくださいね。がんばって。」
夏実:「はい。ひっ、ひっ、ふぅーっ。ふーっ、うん。」
私は、呼吸法を行い、いきみたい気持ちを頑張って乗り切った。
看護士:「はい。大きく息を吸ってぇー。吐いてぇー。大きく息を吸ってぇー。吐いてぇー。」
次の陣痛に備え、私は看護士さんの掛け声に合わせて呼吸を整えていく。
看護士:「はい。海野さん、次の陣痛が来たら呼吸を止めていきみますよ。」
夏実:「あなた。もうすぐ赤ちゃんが出てくるからビデオに撮って。」
主人:「わかった。」
主人は、私とつないでいた手を離し、私の足元へまわった。私は、分娩台の握り棒をつかみ、いきむための準備をした。私のお腹に次の陣痛がやってきた。
夏実:「ふぅうぅーん。」
私は、お腹の下を覗き込むような感じで上体を起こし、下半身はお尻を突き出して陰部を上に向けるようして、お腹に力を込めた。
夏実:「はぁーん。ふぅうぅーーん。」
私は、一度息継ぎをし、続けていきむ。
看護士:「海野さん。痛みが過ぎたら、呼吸を整えますよ。」
夏実:「ふぅうぅーーんっ。あぁっーん。」
可愛くそしてなまめかしい声で思いきり喘ぎながら、私は必死にいきむ。そして、痛みはだんだんと遠のき、私は、ゆっくりと深呼吸に切り替えはじめた。
今のいきみで、赤ちゃんはだいぶ下がってきたようだわ。
主人:「あっ、赤ちゃんの頭が見えた。」
看護士:「あら、本当ね。初産にしてはずいぶん早いですね。海野さん、破水させますよ。音がするけどびっくりしないでね。」
看護士さんは、羊膜を破いて破水させる。
「ぱぁーん。」
破水の瞬間、風船が割れるような音がした。今まで圧迫されていた羊膜から、音とともに羊水が噴き出してきた。
主人:「もうすぐだね。夏実。」
夏実:「そうね。ちゃんとビデオ撮っていてね。」
主人:「うん、わかった。」
主人は、看護士さんの背後に下がり、ビデオカメラを私の股間に向けて撮り始めた。
次の陣痛がやってきて、必死でいきむ私。天井に設置してある鏡を見ると、いきみにあわせて、羊水に濡れた赤ちゃんの頭が見え隠れし始めたのがわかった。
主人:「夏実。赤ちゃんの頭がでてくるよ。」
夏実:「ふぅうぅーーん。」
私は、顔を真っ赤にして必死にいきむ。看護士さんが私の陰部を鏡に映し見せてくれた。だんだんと赤ちゃんが押し出され、赤ちゃんの顔全体が見えてきたわ。
主人:「もう少しだ。もう少しで赤ちゃんが出てくるよ。夏実、がんばれ!」
夏実:「はぁーん。ふぅうぅーーん。うんあぁぁぁっーつ。」
私は、渾身の力を振り絞ってお腹に力を入れ、赤ちゃんを押し出した。
看護士:「海野さん、赤ちゃんが出てくるよ。短促呼吸して。はい、はっ、はっ、はっ、はっ。」
私は、いきみをやめ、力を抜いて短促呼吸に切り替える。
看護士:「海野さん、今はぁはぁしてますよ。はい、はっ、はっ、はっ、はっ。」
夏実:「はっ、はっ、はっ、はっ。はあぁーーん。」
最後は、「ぬるっ」といった感じで私の股間から赤ちゃんが滑り出してきた。
主人:「生まれた。生まれたよ。夏実。」
私は、元気な男の子の人形を産んだ。響子さんの赤ちゃんと同じでとても精巧に作られていて本物みたいだった。赤ちゃんは、しばらくすると元気な産声を上げはじめ、看護士さんは生まれた赤ちゃんを抱き上げ、産湯できれいに洗って、私の胸元へ差し出した。
看護士:「海野さん、おめでとう。お父さん似かな。元気な男の子よ。」
夏実:「わあ、可愛い。私の赤ちゃん。はじめまして、私がママよ。」
私は、優しい表情で生まれたばかりの赤ちゃんを抱き、見つめ、満足そうに微笑んだ。この子がついさっきまで私の大きなお腹の中に居たんだと思うと、なんだか不思議な感じがした。
主人:「夏実、ありがとう。ご苦労さん。」
感動して少し涙ぐんだ私に、主人は、そう言ってくれた。

私は、すっかりお産の魅力の虜になった。またすぐにでも産みたいけれど、まさみクリニックは予約がうまっているらしく、続けて出産はできないとのこと。早くても半年以上も待たなければならない。それに妊娠8ヶ月目の想定からしか通院が始められないのだ。でも、私は、また少しずつお腹を大きくして臨月を迎え、赤ちゃんを産みたいと思った。
今度はまさみ先生のように双子の入っているお腹を抱えてみようと思っているの。
- 完 -
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